白内障の手術
-
日常生活を送るうえで不便を感じるほど白内障が進行した場合は、硬く濁ってしまった水晶体を切除して、人工のレンズ (眼内レンズ)を挿入する手術(日帰り)を行います。
手術方法について
白内障の手術方法はいくつかありますが、当院では超音波乳化吸引術による施術になります。この方法は日帰り手術でよく用いられており、具体的には濁った水晶体を超音波で砕き、それをシャーベット状にして吸引切除)する方法になります。同施術では水晶体を包んでいる袋 (嚢) 部分を残しますが、この水晶体が入っていた袋に眼内レンズを挿入します。
手術は手術着を着用していただき、仰向けの状態で受けます。また、手術の際は、点眼による局所麻酔で行われますが、痛みはありません。なお、手術時間は10~15分程度になります。
手術後はリカバリー室で少しの間お休みいただき、何も問題がなければそのままお帰りいただけます。
使用する眼内レンズ(単焦点レンズ)ついて
1点にのみピントが合うレンズのことを単焦点眼内レンズと言います。人間の目は、通常近くにも遠くにもピントを合わせることができます。しかし、この単 焦点眼内レンズは焦点が1点のみのため、顔前からどのくらいの距離に合わせるかを術前に決める必要があります。
例) 自己負担割合1割の方が単焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受ける場合
保険適応である水晶体再建術 (白内障手術) 費用 (約 15,000円)
費用について
例) 自己負担割合1割の方が単焦点眼内レンズを用いた白内障手術を受ける場合
保険適応である水晶体再建術 (白内障手術) 費用 (約 15,000円)
白内障とは
例) 主に加齢が原因で水晶体が濁ってしまう状態を白内障と言います。水晶体はカメラに例えるとレンズ に相当し、レンズ同様に水晶体も透明で光をよく通すのですが、水晶体を作るタンパク質(クリスタリン)は加齢によって厚みを増し硬くなり、徐々に濁っていきます。この症状が白内障です。
早い方であれば40歳ほどで発症し、80歳を超えるとほとんどの方が白内障の状態にあると言われます。 また、若い世代であっても、全身疾患 (糖尿病など) 薬剤 (ステロイド薬の内服) の副作用、外傷、紫外線、喫煙などで発症することがあります。
白内障の症状
-
- 初期段階では、自覚症状がほぼ感じられないため、白内障に自ら気づく患者さんはほとんどいませ ん。 しかし、病状が進行するようになると、以下のような症状が見られるようになります。
- 目が霞んで、辺りが白く霧がかかったように見える
- 明るいところでは、かえって見えづらい
- 太陽光や街灯、車のヘッドライトなどの光をひどく眩しく感じる
- 眼鏡をかけても、 小さな文字が読みにくくなる